使いすぎた後は、残り予算を計算し直す
最初に決めた「1日3,000円」を守れなかったとしても、その金額を残りの日に当てはめ続けると、実際に残るお金と合わなくなります。今日から使える額を、今日を含む残り日数で割り直します。
家賃、食費、通院、返済など必要な支払いの予定を確認してから計算してください。金融経済教育推進機構J-FLECも、家計の支出を見直す際に優先順位をつけることを勧めています。
計算例:最初の10日で1万円使いすぎた場合
次の数字は説明用の例です。固定費や貯金分を先に分け、30日間の生活費を90,000円にしました。最初の目安は1日3,000円でしたが、10日間で40,000円を使ったとします。
| 確認する項目 | 金額・計算 |
|---|---|
| 最初の生活費予算 | 90,000円 ÷ 30日 = 3,000円/日 |
| 最初の10日間の支出 | 40,000円(当初の目安より10,000円多い) |
| これから使える残額 | 90,000 − 40,000 = 50,000円 |
| 今日を含む残り日数 | 20日 |
| 立て直した目安 | 50,000 ÷ 20 = 2,500円/日 |
この例では、50,000円の中に別途確保すべき支払いはないものとします。もし未払いの必要経費が8,000円あるなら、それを先に引き、(50,000 − 8,000)÷ 20日 = 2,100円/日です。
翌日も同じ額とは限りません。
必要経費を別に確保した最初の例で、今日4,000円使うと、翌日からの目安は(50,000 − 4,000)÷ 19日 ≒ 2,421円/日。今日1,500円なら(50,000 − 1,500)÷ 19日 ≒ 2,553円/日です。端数は円単位に丸めています。
今日から立て直す4つの手順
- 残額を確かめる
口座残高だけで判断せず、既に使ったお金、引き落とし前の支払い、別に確保した貯金を整理します。クレジットカードで使った分も忘れずに数えます。
- 必要な支出を先に取り分ける
今から次の給料日までに必要な家賃・食費・医療費などを確認します。同じ支出を固定費と予定支出の両方に入れないようにします。
- 日割りして今日以降の目安を作る
残額から必要経費を引いた額を、今日から次の給料日前日までの日数で割ります。給料日が月の途中なら、月末までではなく次の入金日までで考えます。
- 翌日以降の額を見直す
支出が目安を超えた日も、少なかった日も、残る額を残りの日数で割り直します。必要な生活費を無理に削るための上限として扱わないでください。
日割りした額では必要な支払いが足りないとき
残額が必要経費を下回るなら、日割りの数字を小さくするだけでは支払いの不足はなくなりません。支払日と金額を並べ、後回しにできる支出を見直し、必要なら支払い先や公的な相談窓口に早めに相談してください。借入れで埋める前に、返済まで含めた負担を確認します。
日々の目安が出ても、急な医療費などがあれば必要な支払いを優先して計画を立て直します。計算は判断を助けるもので、収支の改善を保証するものではありません。
SaveSmartでは今日と明日の金額をどう見る?
SaveSmartは、自分で決めた毎月の区切り日から次の区切り日前日までを1サイクルとして、「収入」に設定した金額から固定費・昨日までに記録した支出などを引き、今日を含む残り日数で割って「今日使えるお金」を表示するiPhone向け家計簿アプリです。区切り日は給料日に合わせる必要はありません。SaveSmart Plusでは、未確定の予定支出も先に確保できます。
上の例と同じ条件で、記録済みの支出40,000円を差し引いた残額が50,000円、今日を含む残り20日なら、今日の目安は2,500円です。今日4,000円を記録しても、その日の「今日使えるお金」は通常2,500円のままです。「明日使えるお金」の見込みが約2,421円に変わり、翌日に新しい日の金額として計算されます。
今日の金額は新しい日の情報を読み込むと計算・保存され、日中の支出登録では通常変わりません。区切り日や「収入」の設定額など計算の前提を変えた場合は、当日の額が再計算されることがあります。支出は手動入力で、銀行口座の残高やカード明細は自動連携しません。実際の計算条件と無料版・Plusの違いも確認できます。
参考にした情報
- J-FLEC「生活設計・家計管理」講義資料:支出を見直す際の優先順位。
- SaveSmart公式・「今日使えるお金」の計算方法:計算対象、当日の固定と翌日の見込み。