先取りしてから「今日使える額」を決める

貯金を増やしたいなら、給料が入った時点で無理のない額を別に確保し、残りで暮らす方法があります。金融経済教育のJ-FLECも、「貯める」お金を仕組み化して確保する家計管理を説明しています。

ただ、貯金を分けただけでは日々いくら使えるかは分かりません。家賃や通信費などの固定費、近いうちに必要な支払いも確認し、残る生活費を日数で分けます。

(手取り収入 − 先取り貯金 − 固定費 − 確保しておく支出)÷ 次の給料日までの残り日数 これはやりくりを考えるための式です。残り日数には今日を含め、支出を記録したら翌日以降の額を計算し直します。

先取り額は、家賃・食費・返済など必要な支払いを妨げない範囲で決めてください。貯金を生活費から除いても、予期しない支出があれば計画の見直しが必要です。

給料日から始める4つの手順

  1. 貯金する額を決めて、実際に分ける

    「今月は30,000円」のように額を決め、給料日後に貯金用口座へ移すなど、使う生活費と分けます。自動振替を使う方法もあります。知るぽるとの先取り貯蓄の解説も参考になります。

  2. 固定費と、近い支払いを確保する

    家賃・光熱費・通信費などを先に引きます。旅行や医療費のように、今の期間に支払いが分かっているものも生活費に混ぜないようにします。

  3. 残る生活費を日割りする

    今日から次の給料日前日まで何日あるかを数え、残る額を割ります。月末ではなく給料日で区切ると、入金と支払いのペースに合わせやすくなります。

  4. 支出を記録し、翌日の目安を見る

    今日少なく使った分は翌日以降に回せます。多く使った日があっても、残りの期間で調整できるか確認します。必要な支出を機械的に我慢するための上限ではありません。

計算例:30日で使える額を決める

次の数字は説明用の例です。給料日を起点にした残り30日間で、手取り収入250,000円、固定費130,000円、先取り貯金30,000円とします。家賃や返済などの必要な支払いを確認し、ここではほかの予定支出はないものとします。

項目金額・計算
手取り収入250,000円
固定費130,000円
先取り貯金30,000円を別に確保
日々の生活費に回す額250,000 − 130,000 − 30,000 = 90,000円
今日を含む残り日数30日
今日の目安90,000 ÷ 30 = 3,000円

今日2,000円を使った場合、翌日の目安は(90,000 − 2,000)÷ 29日 ≒ 3,034円です。SaveSmartで今日の額が既に確定していれば、日中に支出を記録しても今日の3,000円は通常変わらず、明日の見込みが更新されます。1日ごとの金額は「毎日ぴったり使い切る額」ではなく、残り期間のペースを読む数字です。月3万円の先取りが生活費を圧迫する場合は、目標額そのものを見直します。

このやりくりにSaveSmartを使うなら

SaveSmartは、自分で決めた毎月の区切り日から次の区切り日前日まで、「収入」に設定した金額・固定費・昨日までの支出をもとに「今日使えるお金」を表示するiPhone向け家計簿アプリです。区切り日を給料日に合わせることもできます。新しい日の情報を読み込むと計算されるので、日割りを毎日手作業で繰り返す必要がありません。

SaveSmartに専用の貯金振替機能はありません。次の登録手順は、実際に分けた貯金額を予算上は固定費に見立てて先に除く方法です。

上の例をアプリに入れる手順

  1. 区切り日をこの例の給料日に合わせ、「収入」に250,000円を設定する。
  2. 生活上の固定費130,000円を登録する。
  3. 貯金用口座へ30,000円を実際に移し、予算上も確保するため、サブスクではない固定費として30,000円を登録する。メモで「先取り貯金」と分かるようにする。
  4. 日々の支出を手動で記録し、「今日使えるお金」と「明日使えるお金」を確認する。

この登録方法では貯金分もアプリの固定費合計に含まれます。口座間の振替をアプリが実行する機能ではありません。また、固定費に入れた30,000円を通常の支出としても記録すると二重に差し引くため、同じ金額を重複登録しないでください。

その日の「今日使えるお金」が既に確定している場合、日中に固定費を追加しても当日の表示額は通常変わりません。追加した内容は翌日の見込みなど以後の計算で確認してください。

基本の日割り計算と支出記録は無料で使えます。将来の日付の未確定支出を先に確保する「予定支出」はSaveSmart Plusの機能です。実際の計算条件と無料版・Plusの違いも確認できます。

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貯金を続けるために見直すこと

  • 日割りの額が小さすぎる、またはマイナスなら、貯金額・固定費・支出予定を見直します。必要な生活費を削る前提で貯金額を決めないでください。
  • 記録していない支出は計算に反映されません。口座残高や実際の振替結果も別に確認してください。
  • 医療費などの急な出費があれば、日割りの目安より必要な支払いを優先し、残りの日の計画を立て直します。

SaveSmartは支出ペースを見えるようにする道具です。アプリを使うだけで貯金額が増えることを保証するものではありません。

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